畑と土と東洋医学

「ドリアン パンの学校」のこと

こんにちは。
奈良県の曽爾村で薪窯パン屋開業を目指す「なかしー」こと盛谷亜紀子と申します。
ブログを読んでくださり、ありがとうございます。

今日は畑と土について書きたいと思います。

ようやくできた畝14本

移住先の曽爾村の家にはありがたいことに畑もあり、リノベーションの合間に少しずつ整備してきました。

今年3月には一面ススキだらけだった場所に……

14本の畝をつくり、ようやく畑らしくなりました(写真ではわかりづらいですが……)。
これからここに小麦の種を蒔いていきます。

畝を作り始めた頃と今で、畑や土に対する思いに変化がありました。
それは、畑も土も自分も、同じ自然の一部であるという感覚がとても強くなったことです。

そのきっかけは「ドリアン パンの学校」での東洋医学の授業です。

「東洋医学からパン屋さんへ」の授業

現在学んでいる「ドリアン パンの学校」では、外部講師の方の授業もあります。
10月は東洋医学の先生の授業で、「東洋医学からパン屋さんへ」というお話でした。
パンの学校で東洋医学について学べるなんて、本当に「ドリアン パンの学校」は面白いというか、奥深いというか、ありがたいというか、すごい学校だな、と思います。

その授業の中で、「免疫」のお話があり「免疫力を高めるためには胃腸を整えることが一番」と教えていただきました。

東洋医学の考えでは「人間の中に起こる様々な現象はそのまま自然界に置き換えて解説できる」とされています。また、自然界を5つに分類した「木火土金水」で、胃腸は「土」にあたり、「胃腸の性質=土の性質である」と教わりました。

つまり、「自然界の土をよくする方法」=「胃腸を良くする方法」ということです。

また、良い土は「木」の影響、特に広葉樹が必要ですが、東洋医学では、「木」は、心と身体の緊張と弛緩を調整する作用を持つ「肝」の影響を受けるため、良い胃腸には広葉樹のようなゆったりとした心、精神がゆるんでいることが必要ということも教わりました。

  • (自然)良い土=「木」の影響、広葉樹が不可欠。
    →「木」は「肝」の影響を受ける。「肝」は緊張と弛緩を調整。
  • (人)良い胃腸=「肝」の影響、ゆったりと弛緩した心が不可欠。

ストレス、イライラ、心の緊張は胃腸を弱らせるということです。

東洋医学での自然と人のつながりが、想像以上に深く、強く、衝撃的でした。

自然とつながっている

東洋医学の授業を聞く前から、「人は自然の一部である」となんとなく思っていましたが、授業を受けた今はより確信を持って考えるようになり、畑の土もとても愛おしく感じるようになりました。

目の前の土と自分はどこかでつながっている、そんな不思議な感じです。

東洋医学、奥深いです。
土と胃腸の関係以外にも、胃腸(土)を良くする方法、白米の大切さ、健康を維持する方法、水、良い塩、また東洋医学の観点からみた「小麦」などを学びました。
今回の授業で教わったこと、少しずつ実践していきたいですし、ブログでもまた紹介してきたいと思っています。

東洋医学を学ぶタイミングで、実際に土に触れる経験ができたこと、とてもありがたく思っています。

畝作りの合間に見えた月

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