愛媛県の南予地方にある内子町。
その内子町の石畳という地区にあるその名も「石畳のパン屋」さん。
店主のゆうこさんがクラウドファンディングで資金を募り、自ら薪窯を制作されたということを以前インスタで見かけ、とても気になっていたパン屋さんです。
クラウドファンディングの記事はこちら
この度、薪窯完成から1年がたち「カンパーニュの会」という名前からしてワクワクしかないイベントが開催されるとのことで参加してきました。イベントの内容は、薪窯の見学や、料理家さんが作ったパンに合う料理をみんなで味わう、といったものです。ワクワク……。
里山を守る薪窯
こちらが石畳地区の山間にあるパン工房。工房の外にはゆうこさん自らが割った薪が積まれています。パン屋を始めた当初はガスオーブンで焼いていましたが、そのガスオーブンを大きいものに変えるタイミングで、「地域の役に立つことは何だろう」と考えたと話すゆうこさん。
「村のおじいちゃんやおばあちゃんに『パン、おいしいね』と言われることもうれしいけど、村の美しい里山が続いていくことの方が、本当の喜びにつながるんじゃないか」
「地域の資源(利用されない木材)を使ってパンを焼こう」
そう思って、薪窯を作ることを決めたそうです。
そこからクラウドファンディングで資金を集め、ご主人と薪窯を制作されました。
工房に入り、実際の薪窯も見せていただきました。
こんな立派な薪窯をご主人と二人で作られたなんて……すごい……。
薪窯見学の後は、近くをお散歩。実際の里山を見ながら、山を管理することの大切さなどを教えていただきました。
石畳地区の自然、里山を守りながらパンを焼くゆうこさん。すごくかっこよく、たくましく、眩しく見えました。
パンを楽しむお食事会
パン工房の見学後は、内子町のゲストハウス「内子晴れ」にて、ゆうこさんが作ったパンを味わう食事会。料理家の、のがみさやかさんが作るお料理の数々を堪能しました。
このランチョンマットは和紙でできており、小麦を製粉する際にでるふすま(小麦の表皮部分)を混ぜてあるそう。すごい!
これまでパンを食べるときは、何も付けないか、付けてもバターかジャムくらいだった私。のがみさんのお料理で、パンがこんなにアレンジできることを知りました。どれもこれもおいしかった〜!
食事が一段落したところで、当時の写真を交えて薪窯制作時の苦労話なども。
会が終わってからも個人的にあれやこれや質問する私に、ゆうこさんは笑顔で答えてくださいました。
まとめ
クラファンで資金を集め、自ら薪窯を制作し、里山を守りながらパンを焼き続けるゆうこさん。
そしてそんなゆうこさんの薪窯1周年の会に集まるたくさんの人たち(皆さんとても温かかった〜)。
パンを通じて誰かの役に立ち、人とつながり、人をつなげる。
自分がこれまで描いていた「パンとの関わり方」「こんなパン屋さんになりたい」というイメージがぐぐぐーっと広がる貴重な体験でした。
奈良から愛媛は遠かったけど、行って良かった!
ドキドキした分、得るものが多い旅でした。
ゆうこさん、内子町の皆さん、ありがとうございました。
内子駅は無人駅だった!
コメント