なぜだか突然、パンにきなこを入れてみたくなった。
いつも「準強力粉と全粒粉」でつくっているパンを「準強力粉ときなこ」で作りたくなった。
今まで、教わったレシピでしかパンを作ったことがなかったのに急にアレンジしたくなった。
準強力粉ときなこのちょうどよい割合はわからないので、全粒粉のときと同じ量のきなこを入れてみた。水の量もいつものまま。
材料を混ぜ、捏ねる。
いつもとは違う茶色い生地。
捏ねているときも、ふわ〜っときなこの香りが広がる。
なんだかうれしい。
捏ね終わり、容器に入れて発酵へ。
カフェオレのようなきれいな色の生地を見て、ワクワクした。
なんだか、もうこの時点で達成感がある。
「ちゃんと発酵してくれるかな」、いつもより気になり何度も確認。
一次発酵を終え、分割、ベンチタイム、成形、最終発酵。
いつもより小さい気がするけど、まあいいか。
いよいよオーブンへ。
焼いている間も、いつもより気になり何度も確認。
おー、ちゃんと膨らんでいる!
茶色い生地がプクーっと膨らんでいる!
そして数分後……チーン!
きなこパン完成!
パンが焼き上がったときはいつも達成感でいっぱいだけど、このときはいつも以上の達成感だった。自分でアレンジした(といってもきなこを入れただけ)パンを初めてつくったからなあ。
肝心の味は……。
きなこの味と香りはする、確かにする。でも何か物足りない。きなこ感が足りない。もっと「THE きなこ」みたいなパンを作りたかった。
その後ネットで調べたところ、焼く前に表面にきなこをつければもっときなこ感が出ることがわかった。
うん、次はそうしてみよう。砂糖ももう少し入れてみよう。
レシピ通りつくること、自分でアレンジしてつくること、どちらもすべてが経験になる。
大事なのは自分でやってみること。
一つずつ、経験を積んでいこう。
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