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梵さんは、曽爾村のお隣、御杖(みつえ)村の古民家に住んでいて
作務衣などの服を作ったり、畑をやって暮らしている方です。
その梵さんに作っていただいたパンツを
先日、受け取りに行ってきました。
梵さんのパンツは麻でできていて、
肌触りがとにかくよくて
ゆったりとした形が履き心地最高なのです。
昨年だったか、曽爾村の方に教えていただいた梵さん。
そこからインスタを拝見するようになって、今に至ります。
梵さんの作る服は、もちろんかっこいいのですが、
インスタで発信される考え方にもとても共感して
「この人に服を作ってほしい」
「この人が作る服を着たい」
と思うようになったのでした。
例えば、
梵さんの作る服にはタグがありません。
以前は、服のセレクトショップを経営されていた梵さん。
インスタでこう発信されています。
(そのまま引用させていただきます。)
昔から服を扱ってきましたが、よくお客様はブランドのネームタグを見て良し悪しを判断したり、また安心したり、欲しくなったりするという様子を見てきて、ずっと違和感を感じていました。
もしかすると、セレクトショップなどですべてのブランドのネームタグを取り去って並べたら、服の良し悪しを判断したり、買うこともできなくなるんじゃないかと思っていました。
ブランドの側も、実のところは服そのものというよりも、イメージを用いて購買意欲を高めることは普通に行われています。
僕は自らのものづくりにあたり、より本質的な部分にアプローチする服を作ることを心がけています。最近は特にその想いが強くなっています。
それはイメージや幻想ではなく、また一過性でファッション的な欲望を満足させるものでもなく、実のところ、本当のところになります。
着てくださる人の為に、服そのものに想いを込める、ということです。
oneness.product
梵さんのこの投稿、ズシッと私の心に響きました。
理由は二つあります。
一つは、自分自身が
「ブランドのネームタグを取り去って並べたら、
服の良し悪しを判断したり、買うこともできなくなる」
状態に近いのではないかと思っていること。
服以外でも、何かを選択する場面で
「みんながいいと言っているから」(みんなって誰?)
「○○(インフルエンサー)がこう言ってたから」
という理由で選んでしまうことがあるな、と。
いかんです。
いかんとは思いつつも、考えることを放棄しているのですね。
「自分が本当にそれが好きなのか、ほしいのか」
「○○(インフルエンサー)が意見を変えても、自分は変わらない?」
誰の意見でもなく、「自分が」ほしいものか、やりたいことか、
考えること、改めて大切にしようと思いました。
そして、もう一つ投稿が心に響いた理由は、梵さんの
「イメージや幻想ではなく、
また一過性でファッション的な欲望を満足させるものでもなく、
実のところ、本当のところ」
という服作りへの向き合い方を
私もパン作りのお手本にしたいと思ったから。
流行りのパンではなく、昔からの製法のどっしりとしたパンを作りたい。
食べた瞬間の「おいしい!」は少ないかもしれないけど
噛みしめるほど、また数日経つほどおいしいパン。
飽きることなく長く食べ続けられるパン。
梵さんが作ってくれたパンツも
きっと5年後、10年後も履いていると思います。
そんなパン。
長くなりました。
梵さんの服、おすすめです。
梵さんのお宅で、梵さんと語る時間もおすすめです。
梵さん、ありがとうございました。
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