私の窯は白銀比?

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前回ご紹介した本『土偶を読む』の続き。

読んでいて「おおーっ!」と目に留まったのが
「遮光器土偶が白銀比である」という記述だった。

遮光器土偶とは、ドラえもんの映画にも出てくるサングラスをかけているような有名な土偶。
この土偶が白銀比「1:1.414(ルート2)」でできているという。

最近、あるYouTubeのチャンネルで「黄金比と白銀比」の話を聞いたところだったので「土偶も白銀比だったのかー」と、驚きと妙な納得感があった。

白銀比は「大和比」とも呼ばれ、日本人には馴染み深い比率。
建築物では法隆寺やスカイツリー、身近なところではコピー用紙。ドラえもんやキティちゃんも白銀比でできているらしい。
横にすると少しぼってりとした感じ。

白銀比は、丸太から角材を無駄なく切り出すときの考え方から来ていて、
自然の恵みを大切にする日本人の精神性を表している。
(なかなか文章で説明するのは難しいので、興味のある方は『雪月花の数学』という本をぜひ!)

日本人がなんとなくしっくりきたり、親近感を覚えるこの白銀比が土偶にも当てはまるとは……。
縄文時代からのつながりを感じてなんとも不思議な気がする。

そしてふと浮かんだ疑問。
「私の薪窯も横から見るとぼってりとした形だけど、もしかして白銀比かな? 」

計算してみると。

縦2,000mm、横3,000mmで比は「1:1.5」。
白銀比ではなかった……。
横が2,828mmだったら白銀比だけど、この172mmの差が大きいんだろうな。

ちなみに一般的によく知られているのは黄金比(1:1.618)。
ミロのヴィーナスやパルテノン神殿など西洋で「美しい」とされる比率。クレジットカードも黄金比だそう。

黄金比も白銀比もどちらもいいところありますねー。

以上、比率のお話でした。

おやすみなさい〜。

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