トラの穴から vol.11

「ドリアン パンの学校」のこと

「ナカシー、ライ麦お願いします」

「ライ麦100」の生地を混ぜるチャンスが来た。
先週やらせていただいたが「弟子の構え」ができていなかった工程。
塚原さんの動画を見直し、まとめ直し、イメトレしていた。

前回両手でやってしまった「発酵種をちぎって小さくする工程」を右手だけでやる。
すると、横で見てくださっていた塚原さんが「うん」と頷かれた。

気持ちに余裕はなかったけど、塚原さんの「うん」が聞こえて、すごくほっとした。
「これでいいんだ」と思えて捏ねを進めることができた。

そこから先、混ぜ終わるところまで一人でやらせていただいた。

まだ「考えなくても身体が勝手に動く」というところまでいけなくて
塚原さんの動画を思い出しながらの動きになったけど、
なんとか一つのことを最後まで完了できてほっとした。

で、ここから先は、仕事が終わってから思ったこと。

塚原さんの「うん」。
こんなにほっとして、安心して、うれしかった2文字は、過去思い出せない。

全身の力がふわ〜っと抜けていくような感じだった。
(生地を混ぜているので抜けないけど)

「うん」って、わざわざ口に出す必要はないかもしれないけど
敢えて口に出すことで、安心させてくださったのかな、と。

そういう小さな一言に塚原さんの優しさを感じる。

パン屋未経験でなかなか「弟子の構え」もできない私に、
少しの自信を与えてくださっている。

本当にありがたいなあと。

できなかったことも、復習して、丁寧に見直して、イメトレして、エアーで身体を動かして……。
できるようになる方法はある。

そう思えた今日でした。

今日のおかあさんごはん(朝)
今日のおかあさんごはん(お昼)

明日は種仕込みと、パン焼きの日ですー。

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