乳酸キン太と酵母キン子の物語

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乳酸キン太くんと酵母キン子さんは、「ルヴァン」というおうちに住んでいます。

二人は仲の良さで有名です。
二人とも「発酵」の仕事をしていますが、仕事にノリノリな温度帯が違います。
乳酸キン太くんは温度が高いとき、酵母キン子さんは温度が低いときに力を発揮します。

まず、温度が高いときに乳酸キン太くんが仕事開始。

乳酸キン太くんのご飯は、小麦粉のでんぷんが加水分解して生まれた「麦芽糖」。
麦芽糖をバクバク食べて、「乳酸」や「ブドウ糖」「果糖」を生み出してバリバリ仕事(発酵)します。

乳酸キン太「酵母キン子ちゃんのために、がんばらなくちゃ!」

「乳酸」が生まれることで酸性になり、他の雑菌が住めなくなります。
次に働く酵母キン子さんが働きやすいよういに邪魔者が入らないようにしてくれる乳酸キン太くんの愛情すごい!
不思議なことに、酵母キン子さんはこの乳酸が平気なのです。

乳酸キン太「酵母キン子ちゃーん、邪魔者いないよー。ご飯もできたよー。」

酵母キン子「乳酸キン太くんありがとう。ゆっくり休んでね。ここからは私が働くよ」

温度が低くなったら酵母キン子さんが活躍するとき。

乳酸キン太くんの乳酸のおかげで、邪魔者がいない広大な大地で、酵母キン子さんは、乳酸キン太くんが生み出した「ブドウ糖」や「果糖」をパクパク食べます。
そして、二酸化炭素やアルコールを生み出します。

酵母キン子「乳酸キン太くんのおかげで、今日もスムーズに仕事(発酵)できたわ。おなかもいっぱい!」

乳酸キン太くんと酵母菌キン子さんは、お互い支え合いながら発酵し、末永〜く暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。

おまけ

乳酸キン太くんは、タンパク質を分解する魔法(酵素)を持っているので、「グルテン」を分解することができます。悪者にされがちなグルテンを分解することができるスーパーヒーローなのです!


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