7月6日(土)。
土曜は、来週使う一番種の仕込みと、パン焼き2回。
2回目のパン焼きの前、
窯に着火させる工程をやらせていただいた。
1回目のパン焼きで残った燃焼室の中の灰をスコップですくい、
ロストル(薪を置く場所)の上に乗せる。
そこにふわっと丸めた新聞紙を3本置く。
置いた瞬間、新聞に一気に火が着く。
その上に、細めの薪をハの字に4本ほど置く。
右左、右左と薪を積んで、燃焼室の中を埋めていく。
炎がゴオゴオと燃える。
顔に炎の熱がダイレクトに当たって、やけどしそうなほど熱い。
革手袋をして長袖のシャツを着ているので、腕は守られているけど
顔はノーガード。
なるべく顔を遠ざけながら、でも、薪をきれいに入れなくてはいけない。
薪を入れるときのポイントは薪の正面のツラを揃えて、薪が水平になるように入れること。
薪を斜めに入れると、その上の薪も斜めになって、山が崩れてしまう。
そして、薪をくべる際、下の薪に当たらないように入れることも大事。
下の薪に当ててこするように入れると、どんどん下の薪が奥に動いてしまう。
塚原さんがされるのを見て、動きを真似していたが、
実際に入れてみるときれいに積んでいくのがいかに難しいかがわかる。
炎の熱さに怖気づかないことも大事。
生地を仕込んだり、分割したりするときとはまた違った緊張感だった。
話は変わって。
今週は、工房が賑やかな週だった。
というのも、師匠田村さんの奥様の芙美さんがパンの発送関係のお仕事で、そしてパン学校3期生のあきさんが見学に来ていたから。
芙美さんは普段、岡山の蒜山にいらっしゃるのでドリアンの工房に来られるのは超レア。
以前、師匠と芙美さんがパンの前で笑って立っている写真をネットで拾ってきて
スマホの待ち受け画面にしていた私にとって、芙美さんにお会いできたのは「こんなラッキーなことある?」と思うくらいうれしいことだった。
そして、実際にお会いした芙美さんは、穏やかでやさしくて、スタッフと敬語で話される本当に素敵な方だった。
パン学校3期生のあきさんは、今年5月に私の薪窯を見に、埼玉からわざわざ奈良まで来てくださった方。初対面のその日に何時間もお話して、「また会いたいなあ」と思っていたけど、まさかドリアンの工房で再会できるとは!
あきさんはパン屋経験があるので、手際がよく、成型もほれぼれする動きだった。
昨日は、私が生地を分割して、あきさんが成型するという流れになった時間が数分だけあった。
写真なんか撮る余裕がなかったけど、一緒に作業できてうれしかったし、このシーン覚えておきたいなと思った。
そしてそして芙美さんもあきさんもお酒好き!
お酒を飲みながら、パン、お酒、東洋医学……、いろんなお話ができたのも良い思い出になりました。
芙美さん、あきさん、ありがとうございました。
明日から3日間お休みです。
予定もありますが、復習もして過ごします。
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