トラの穴から vol.9

「ドリアン パンの学校」のこと

「弟子の構え」の続き。

今日の研修の記録として。

塚原さんに「弟子の構えができていない」と指摘していただいて、
「もっと塚原さんの動きと自分を合わせなければ」と思い、目が行ったのが服の袖だった。

塚原さんは長袖を着ていて、作業に合わせて袖を巻いたり、伸ばしたりされている。

袖を伸ばして長くされる(長袖状態)のは、窯の状態を見て薪を追加されるとき。
窯や薪の温度が高いので。

先週まで、塚原さんが薪を追加されるとき、後ろについて動きを真似していた。
が、袖の状態まで目が行かなかった。
私は袖を巻いた状態のまま動きを真似していた。
今思えば「フリ」だった。

正直に言うと、薪を追加する作業は前回の見学で塚原さんに褒めていただいた作業だったので
今回もこれならできる、と変な自信があり「やらせてほしい!」という思いがあった。
で、塚原さんの後ろで真似していた。袖をまくった短い状態のままで。
でもなかなかチャンスは来なかった。

が、今日、服の動きも塚原さんに合わせようと思い、
塚原さんが袖を伸ばしたのに合わせて、自分も袖を伸ばした瞬間、
塚原さんが革手袋を渡してくださり、薪を入れるチャンスをいただけた。

考えてみれば、袖をまくった状態の人=薪を入れる準備ができていない人に、「やってみて」と革手袋を渡して、そこから袖を伸ばしたのではタイミングがずれる。

「動きを真似る、完コピする」ってこういうことなのか、と革手袋を渡された瞬間思いました。

おやすみなさい。

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