「ドリアン パンの学校」でパン作りを学ぶまでの4ヶ月

「ドリアン パンの学校」のこと

こんにちは。
奈良県の曽爾村で薪窯パン屋開業を目指す「なかしー」こと盛谷亜紀子と申します。
今日もブログをご覧くださり、ありがとうございます!

立秋を過ぎ、暑さもだいぶ和らいできましたね。
セミの鳴き方も以前よりやわらかくなったような。気のせいかな。数が減ってるのかな。

さて、私は、今年の4月から「ドリアン パンの学校」で学んでおりますが、この8月からパン作りについての講義が始まりました。ここまでの4ヶ月はパン作り以外のことを学んでいた訳です。

そこでこれまでの4ヶ月の授業を振り返ってみることにしました。

長くなりますが、「ドリアン パンの学校」というちょっと変わったパン学校に興味のある方はご覧くださいませ。

(↑写真は7月にドリアンに見学に行ったときのものです。)

☆は自分の中の習得度。三段階。

4月

  • 総合科目#1「潜在意識について」☆☆
    • 潜在意識を味方につける。
    • 潜在意識はイメージと感情でできている。
    • 自分のゴールを想像することを習慣にする。リラックスが重要。
    • こじつけノートをつける。
  • 総合科目#2「弟子のかまえについて」☆☆
    • 他のパン屋さんと競争せずにやっていくには→個性を出す→どうやったら個性が出るか
    • 山伏の「うけたもう」
    • 裸の状態が本当の個性
    • 「早く動こうと思うな、早いと知れ」「個性を出そうと思うな、個性的だと知れ」
    • 「守破離」の「守」は個性を殺すことだと思われているが、守をつきつめることこそ自分の本当の個性を引き出すことである。
  • 総合科目#3「文章の書き方について」☆☆
    • 文章を書くコツ10
    • メモ魔になる
  • 総合科目#4「フィールドワークについて」☆☆
    • フィールドワークは一次情報
    • フィールドワークの量=自分の説得力
    • 移動のスピードのゆっくりさ=一次情報の量

5月

  • お金について#1#2「基本」☆
    • 間違った捉え方をすると人生を左右する。
    • ミニマムライフコストを計算して満たすのなら、それ以外の時間とお金を自分と家族に投資する。
    • お金を好きになる。お金の悪いイメージをなくす。稼ぐのは悪いことではない。
    • お金はスター・ウォーズのダークサイドの面もある。
    • じゅじゅんマトリックス
    • 礼儀を尽くす。
    • ライスワークとライフワーク
    • スティーブジョブズの最後の言葉
    • お金から自由になるための5つのマインド
      1. お金に対する自分の感情を見直す
      2. マネーシステムを客観視する
      3. お金をエネルギーと考えて循環させる
      4. 投資、消費、浪費の違いを理解する
      5. マネーシステムから距離を置く
    • 一番最初に必要な投資活動は、お金に関する知恵と知識に自己投資すること。
    • お金への知性
      1. お金の流れを信頼して気持ちよく流す
      2. お金は世の中を変え得る
      3. 不労所得の実態を知る
    • メンタルを鍛え、一次情報をため、本などで勉強し、自己投資を惜しまず、師匠からうけたもうの精神で学び、アウトプットする訓練を5年、10年続けている人が不労所得を得ている。
    • お金よりも物質的な物に価値がある。さらに、目に見えないアイデア、体験、経験に本当に価値がある。価値は影響的に下がらない、奪えない。
  • お金について#3#4「投資」☆
    • 未来を明るくする何かに投資する
    • 投資には様々な形がある
      1. 自己投資
      2. つながり投資
      3. ビジネス投資
      4. 経済投資は金融投資
    • 投資は応援の形。自分のエネルギーを他の誰かのために。どんな形であれ誰かの応援であれば、未来への美しいエネルギーの循環となる。
    • お金は「支配システム」というネガティブな側面もあるが、「社会を動かす」というポジティブな側面もある。
    • お金ごときに振り回されない。
    • お金への知性を高めて、より自由によりクリエイティブに生きることをもっと謳歌する。
    • 自己投資が一番重要。
  • お金について#5「ミニマムライフコスト」☆
    • ミニマムライフコストを計算することは、お金に依存しない生き方の第一歩
    • 自分にとって不要なものにはドケチになる。自分や家族の投資にはしっかり使う。メリハリ。それが自分の人生の個性となり、方向性となり、お店の強みとなる。
    • 使うエネルギーは最小限に、余ったエネルギーを正しい投資先(自分や家族の未来)に。
    • 基本、人間は何をして生きてもいい。ミニマムライフコストを稼いだら何をしてもいい。残りの時間は、本当にやりたいこと、ライフワークに費やす。
    • ライフワークとしてパンを焼くのか、ライスワークとしてパンを焼くのかを考えることは、自分の夢をデザインするのに必要。
  • お金について#6「原価計算、売価を決める」☆
    • 計算してちゃんと儲かるけどちゃんといいものを使う。
    • パンの種類を減らすことはいい材料を使いたいのであればマスト。

6月

  • 時間について#1「手抜きとは」☆
    • 手を抜くことによってのみ質を高めることができる。
    • 手抜き=職人的自己満足をなくすこと。
    • ☓手間暇チキンレース
    • ハレとケを分けて考える。パンはケ。
  • 時間について#2「週に何日働けばよいか」☆☆
    • 未来の理想から自分で自分に払ってほしい給料を決める。
    • プロとアマの違いは作れるパンの量。パンは作るより売る方が難しい。
    • 自分と自分の家族に1番しっくりくるやり方を見つける。
    • 夢にかける時間の量=夢を叶えることのできる確率。
    • 広いつながりで動いていかなければいけない。
    • 休みで成長していきましょう。
  • 時間について#3「長期休暇」☆☆
    • もしパン屋がうまくいかなかったら、さらに休まず働いてしまうが、それを理由にお客様が買ってくれることにはならない。世間に評価されていないということ。
    • 赤字が続いたらやり方を変えなければいけない。儲かっていなければ休まなければいけない。
    • 休みで成長しなければ長期休暇はマイナスになる。
    • 夏休みがいいものであればあった程、休み後もお客様は増える。
    • 夏休みはドラゴンボールの海王星。一ヶ月で3年分の学び、経験になる。
    • 経営が難しいときほど休まなければいけない。長期休暇の歴史がドリアン。夏休みがなかったらドリアンはない。
  • 時間いついて#4「働かないパン屋とは」☆☆
    • 働かないパン屋とはパン屋以外で充実している(家庭、ライフワーク)ので、忙しいけど時間に縛られていない。
    • 時間を作る方法
      1. 時間は有限であると覚悟する。(お金は貯められるが「今」は取り戻せない。)
      2. ミヒャエルエンデの『モモ』 暗躍する時間泥棒に注意。
      3. 15分おきに時間を管理、記録する。
      4. 時間は投資だと体得する。
      5. 時間潰しをするクセも時間管理の罠。
      6. 節約した時間は「さらに時間を生み出す」ために使うルールにする。
      7. お金で時間を買うことも考えるべき。
      8. 100点を求めない。
    • 時間は命と一緒。
    • 人生は短い。忙しくしている暇はない。

7月

  • 発酵研究#1「発酵とはなに?」☆☆
    • 発酵食品の役割。
      1. 消化できないものを消化するため。
      2. 発酵によって生じる栄養素が、栄養素の鎖(輪)で民族に足りない部分を補う。おいしいからではない。
    • 人間は本来体に不足しているものがわかる。
    • クレープが主食の国がなぜないのか。
    • パン…グルテンを分解するために乳酸菌で発酵させる。
    • 発酵を学ぶことはパン屋として重要である。
  • 発酵研究#2「発酵とパン」☆☆
    • イーストの発明まではパン作りで乳酸菌を使わざるを得なかった。乳酸菌の存在しないパンは作れなかった。
    • イーストとルヴァンのパンの味の違い。甘いか甘くないか。
    • 人間は甘いと瞬間的に「おいしい」と判断する。
    • 甘いパンはアミノスパークしない。
    • パン作りは茶道や書道のようなもの。オリジナリティはない。全く同じ方法でやっても滲み出る個性が大事。
    • パンは乳酸菌、酵母菌、わずかな酢酸菌で構成されるべき。
  • 発酵研究#3「乳酸菌とは」☆
    • パンの主役は乳酸菌。元々の道に帰るだけ。先祖還り。
    • パン屋はこれから「乳酸菌の研究者」である必要がある。
    • 乳酸菌と酵母菌の関係。ノブナガとヒデヨシ。
    • 乳酸菌が発酵時に出すもの。
    • 緩衝力→ペプチドと有機酸。
    • アレルギーと乳酸菌について。
    • 小麦由来の酵素と乳酸菌由来の酵素。
  • 発酵研究#4「世界乳酸菌の旅」☆
    • 食は文化。ヨーロッパの食文化であるパンにリスペクトを払いつつ、どのようにパンを生業としていくのか。

これに加えて、先輩や外部講師の方の動画や月に一度全員がオンラインで顔を合わせる「グループセッション」がありました。

4月の総合科目は繰り返し聞いたこともあり、かなり頭に刷り込まれているイメージですが、5月、6月、特に5月のお金の授業は自分の中で定着が薄い気がします。ということで、しばらくはここを集中して復習することに。

こうやって振り返ってみると、本当にこの4ヶ月間、入学前に想像していた以上のことを学ばせてもらっていると思います。学ぶことが楽しく、田村校長の話にワクワクしっぱなしでした。

学んだことを活かすも殺すも自分次第なので、ここでまた気持ちを新たに、どんなパン屋がやりたいのかイメージしながらやっていこうと思います。

こんなに長いブログを最後まで読んでくださり、ありがとうございました ( ᵕᴗᵕ )

やるべきこと

  • こじつけノート
  • 日本の発酵食を食べる(旅)
  • 『モモ』を読む
  • 乳酸菌研究

コメント

  1. ツトム より:

    始めまして。薪窯でパン作りをしたいと調べていたらこちらの記事にたどり着きました。
    自作で薪窯を作りたいのですが、フランス式の具体的な設計図やそこで使う鋳物の購入先が解らず困っています。教えて頂けると助かります。よろしくお願いします。