トラの穴から vol.3

「ドリアン パンの学校」のこと

数日前から書き始めた長めのブログ。
読んでくださってありがとうございます。

なぜ、これを書いているかというと。
これまで2回ドリアンに見学に来ているのですが、その日の出来事を文章でしっかり残していなかったという後悔があるのです。
昨年2月の見学時のインスタは7行だけ!
↑これはこれで良い気もしますが、ドリアンで1ヶ月も研修させていただけることはもうないと思うので、その日のことを残していきたいと思いました。
今日もつらつらと書きますが、よろしければ読んでいってくださいませ〜 m(_ _)m

6月28日(金)3時半起床。
雨が降っていたのでいつもの素振りを屋内で。
研修生部屋の前に全身が映る大きな鏡があるので、姿勢をチェックしながら素振りできた。
(「素振り」というと腕の動きが重要だと思われがちですが、重要なのは足腰の動きなのです。)
たまには室内もいいかもしれない。

今日やったこと

  • 「ライ麦100」の仕込み(手捏ね)
  • 「カンパーニュ」「ブロン」「ブリオッシュ」の生地出し(ミキサーから番重に生地を移すこと)
  • ミキサーの掃除
  • 「ライ麦100」の生地を型に入れる。
  • 「カンパーニュ」「ブロン」「ブリオッシュ」「いちじく&くるみ」分割(一部)
  • 発送用の梱包

昨日までは流れを把握しながらメモをとっていくことが中心だったが、今日は実際の作業を少しやらせていただいた。(研修用のパンがあるわけではなく商品としてのパンを扱っているので、私の作業の後は先輩方がフォローしてくださっています。)

実際やると、工程を理解したつもりで全然理解できていないことに気付く。
「知っている」と「できる」は全然違う。

そして、私はまだまだ作業を大枠でしか捉えていないのだと気付かされる。

例えば、ミキサーから生地を出すとき。

ミキサーのフック(回転部分)が中心にあるので、フックの手前の生地は取り出しやすいが裏の生地は若干取り出しにくい。
フック手前の生地を出した後、フックを回転させて裏の生地を取りたくなるけど、せっかく生地を出してきれいになったスペースに、また生地がついてしまう。結果、掃除の手間が増え、時間がかかる。
だから、フックを回転させず取って、最後の最後に取り切れない分をフックを回転させて取るのが効率が良い。

以前の見学時の写真。ミキサーのフックは動かさず、この状態で取れるだけ取ってしまう。

「生地出し」という作業一つとっても、
私は「ミキサーから生地を出す」と認識していて、
塚原さんは「全体の作業時間を短くするやり方でミキサーから生地を出す」と認識されている。

他にも、始業前に備品を準備する際、
宮川さんに「大きな鍋に水を入れている間に、備品を準備すると効率が良いです」と教えていただいた。

私は一つずつ作業をしようとしているが、ドリアンの皆さんの動きはすべて「◯◯しながら、その時間に◯◯」。無駄な時間がない。
ドリアンは週休3日で一般的なパン屋さんと比較して勤務時間も短いと言われているが、それは、パンの製造方法だけでなく、こういう細かい積み重ねがあるからなんだなあと思う。

私は基本的になまけものなので、こういう動き方を知らなかったら、一人でパン焼きを始めた際、一つずつ作業して、「パンの数の割にむちゃくちゃ作業時間の長いパン屋」になっていたと思う。

生地の分割については、昨日撮影した自分の動きの動画を見て、左手の動きが原因だとわかった。
今日の分割前に、中村さんに左手の動かし方を教わり実践。
が、まだうまくできない。
が、1回か2回。「うまくできた……かも」という瞬間があった。

今日から数日分割する機会がないので、中村さんの動画を見てイメトレしようと思う。

今日のお母さんごはん
お昼はドリアンの皆さんとパンランチ。ドリアンパン好きにはしあわせすぎる時間です\(^o^)/

研修1週目は明日土曜が最終日。
明日はパン焼きと種継ぎの日。

パン屋3年目のセルフイメージで楽しもう。