フォカッチャに穴を開けた日

「ドリアン パンの学校」とは別に通っている京都のパン教室でフォカッチャをつくった。

初めてつくるフォカッチャ。

オリーブオイル、こんなに入れるんやー。

フォカッチャの穴ってこうやって開けるんやー。

すべてが新鮮。

そうやって完成したフォカッチャは、今まで食べたフォカッチャの中で一番おいしいフォカッチャだった。

……というか、正直、そこまでフォカッチャを味わって食べたことがなかった。

「イタリア料理を食べるときに添えられているパン」というイメージ。

フォカッチャさん、本当にすみません。

自分で(というか先生と一緒に)作ったフォカッチャは、もちもちで、生地に混ぜ込んだローズマリーの香りがやさしくて、幸せな味だった。最後にバターを少し付けて食べたら、また全然違う味わいに!

自分でパンをつくるようになって、「パンが好き」という気持ちが一層強まった気がする。

「パンっておいしいな〜」と思って食べていたのが、「パンって本当においしいな〜」に変わった。「パンが好き!」が「パンが大好き!」に変わった。

夫も「おいしい!」と言ってくれた。

つくったことのないパンを焼くたび、それまで食べるだけだったそのパンを自分がつくることができたうれしさで気持ちがふわっ〜となる。そしてそれを誰かが「おいしい」と食べてくれたら、本当にうれしい。泣きそうになる。

焼く自分も、食べてくれる誰かも幸せな気持ちになる。そんなパン屋さんになりたい。

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